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官能小説 従姉 由香里 四話


翌朝、三泊四日滞在した母の実家を出る準備をする。
由香里の事が気になる。

昨晩は、由香里と初めて一つになり愛し合った興奮で寝つけなかった。
由香里が帰る準備をしていた私の近くに来る。
私の耳元で「そっちに行けるようになったら連絡するね」と言うと、隣の部屋で私の母と談笑した。

私はドキドキしていた。
由香里は本当に東京に来るだろうか?
血縁の近い従姉とは結婚できない事も知っており、この先どうなっていくのか正直不安でもあった。

帰宅する準備が出来ると祖父母や叔父さん叔母さんに挨拶をし、両親と一緒に車に乗り込んだ。
由香里も出てきていたが寂しそうな表情をしていた。
「じゃあな由香里・・・また今度」と笑顔で言う私に、涙目の由香里はコクリと頷いただけだった。

車が動き出すと由香里の姿はどんどん小さくなり、山道のカーブを曲がると見えなくなる。

しばらく行くと昨晩、由香里と愛し合った小学校の花壇が見える。
昨晩の事が思い出され・・・思わず股間を膨らました。

東京に着き両親と離れると自分のマンションに帰った。
翌日からは仕事だ・・・一人では広すぎる部屋。
由香里・・・いつ来るかな?そう思い来た時の生活を頭の中でシュミレーションし早目の眠りに就いた。

翌日から激務が待っていた。
海外との取引もある為、現地との時差の調整で深夜や早朝ににテレビ会議がある。
目が回るほどの忙しさだ。

由香里からは連絡が無く、携帯電話が繋がらない田舎の村という事もあり簡単に私の方から電話する事が出来ない。
実家に掛ければ叔父や叔母そして祖父母が真っ先に電話に出そうな気がしていたからだ。

1ヶ月が過ぎようとした金曜日の夜。
携帯に着信履歴がある事に気付く。
公衆電話からだ・・・由香里だ・・・そう思うと会いたい気持ちが強くなる。
『どこから掛けたのか・・・』そう思い電車に揺られ最寄り駅に着き改札を出る。
再び公衆電話からの着信・・・急いで電話に出た。
「啓太?」由香里の声だった。
「由香里、今どこ?」と急いで私が言うと「教えて貰った駅にいる・・・どこに行けばいいの?」と由香里は不安そうな声で言う。
斜め前方に、大きなキャリーバックを横に公衆電話で話す女性の後ろ姿に目が行く。

私はダッシュでその女性に駆け寄ると「由香里?」と声を掛けた。
「えっ?」と電話に向かって話しかける女性は「うしろ」と言う私の声で振り向いた。

由香里だ・・・顔を見た瞬間嬉しくて涙が溢れた。
そして由香里を抱きしめキスをする。
由香里は大勢の人が行き交う場所で、恥ずかしそうにしていた。

私は由香里の大きなキャリーバックを引くとマンションへと向かった。



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テーマ : 18禁・官能小説    ジャンル : アダルト
 2015_07_21


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