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官能小説 従姉 由香里 二話


慣れた感じで田舎の山道を運転する由香里。
とりあえずコンビニまでいく事にする。
小学生の頃、二人で遊んだ思い出をワイワイ話ししながらのドライブは楽しく、コンビニまでの片道30分の道のりはアッと言う間だ。

コンビニでジュースを買うと再びドライブを続け、街灯が一個だけついている薄暗い小学校の駐車場に車を停める。
小学校の花壇のブロックに座りタバコを吸う私の隣に由香里も座る。

そよそよと風が吹いており、由香里の髪から良い匂いが風に乗り私の嗅覚を刺激する。

由香里は自分の事を話し始めた。
離婚し実家に戻ったが、兄嫁が嫁いできており肩身が狭い事。
元旦那の暴力が酷く離婚した事。
お酒が入ると手が付けられなくなり、子供を身籠っていた由香里は暴力で流産したみたいだ。
由香里の横顔を見ると街灯の明かりで涙が頬を伝い流れているのが解った。

私は横に座る由香里をそっと抱きしめる。
由香里は一瞬ビクッとしたが、私を抱きしめ返すと今まで一人で抱えてきた思いを吐き出すように大きな声で泣いた。
私は由香里の頭を撫で泣き収まるのを待った。

しばらくして由香里は頭を上げると私を見つめる。
私が顔を近付けると、そっと目を閉じた。
小学校以来の由香里とのキス。
ただ小学校時代のチュッとするキスと違い、お互いの唇と唇を吸いあった。

そして二人でどちらともなくキスを終える。
由香里は私の肩に自分の頭を置くと、遠くを見つめながら「啓太と一緒だと落ち着くし、何でも話せるし、元気が出るわ」と言った。

私は「なぁ由香里・・・東京に出て来いよ」と言う。

由香里は「えっ・・・」と驚いた声を出す。
「私・・・ここから出た事無いし・・・一人暮らしなんて無理だよ・・・」と弱気な事を言う。

私が「俺と一緒に住めばいいよ。俺がずっと一緒に居るから・・・」と言ってる途中で由香里は私に抱き着いてきて、また涙を流す。
由香里は「嬉しい・・・嬉しすぎるけど・・・少し考えさせて」と言って顔を上げた。
私は目を見つめて「どうするか俺が帰るまでに聞かせて」と言ってキスをした。

帰り道、お互い気まずい雰囲気になったが、「小学校の時のキスは甘酸っぱかったけど、今日のは涙でしょっぱいキスやったわ」と笑うと、由香里は「もぉ~そんな事・・・恥ずかしいなぁ~」と言って笑い和やかな雰囲気になり帰宅した。

翌日、お昼からの結婚式が終わると、また親戚だけでの夕食という名の宴会だ。
親戚の新郎は新婦と一緒に市内で二次会に出かけていた。

宴会が終わるとこの日は飲んでいた由香里。
二人で涼みに外に散歩に出かける。
途中、昔のように手を繋いで坂道を上り、星を眺め、お互いを抱きしめ合うとキスをし家路に着いた。

滞在三日目は日中に田舎の名所巡りをし、夜はバーベキューと花火をして楽しんだ。
20年ぶりの花火。
そして私の横で楽しそうに笑顔で花火を楽しむ由香里の姿があった。

花火が終わると、由香里とドライブへ出かける。
初日と同じコンビニでジュースを買うと、小学校の花壇のブロックに座る。
しばらく沈黙の後、「私・・・東京で一緒に暮らす」と由香里が下を向いて話し始めた。




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テーマ : 18禁・官能小説    ジャンル : アダルト
 2015_07_20


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